新エネルギーって
なんだろう?
それは、地球やわたしたちのくらしの未来を照らし、半永久的に使うことができる
新しいカタチのエネルギーのこと。
近年では、CO2排出の抑制やエネルギーの自給自足に
貢献する⼿段のひとつとしても注⽬されています。
まずは新エネルギーとはどういうものなのか、どんな種類があるかについてご紹介します。
日本のエネルギー事情を知ろう
博士、
よく「電気を節約しよう」って
いうけど、
それはどうしてなの?
いい質問だね。電気を節約するのは、日本のエネルギー事情に関係しているんだよ。
エネルギー事情って?
日本のエネルギー資源の約9割は、海外からの輸⼊に頼っているんだ。電気やガスをつくるために必要な石油・石炭・天然ガスなどのエネルギー資源はほとんど海外からのものなんだよ。
知らなかった!
なぜ、海外から輸入しなきゃいけないの?
それは、日本にはエネルギー資源が少ないからだよ。他の国からエネルギー資源を輸入しないと、⽣活するために必要なエネルギーが⾜りなくなるんだ。
限りあるエネルギー資源を大切に使わなきゃ!
自給率 約1割、
エネルギー資源が
少ない日本。
2022年 日本の自給率は、11.3%で
OECD(経済協力開発機構)に加盟している38ヵ国中37位、国内のエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている。
知ってる?これからのエネルギー
電気やガスが使えなくなったら生活ができなく
なっちゃうから大変だ!
そうだね。海外からの輸入に頼っているから、それが途絶えたらエネルギーがなくなっちゃうね。だから⽇本ではエネルギーを効率的に使う⽅法や、新しいエネルギーの研究をしているんだ。
新しいエネルギー?
うん。いま、主なエネルギー源となっている石油や石炭、天然ガスなどの「化石燃料」は、使い続けるとなくなってしまう資源なんだ。これに対して、「新エネルギー」は、どんなに使っても資源がなくならず、繰り返し使えるこれからのエネルギーとして注⽬されているんだよ。
新エネルギーには
どんな種類があるの?
主に、太陽の光、⾵の力、水の流れ、木のくずや自然のごみの再利用、大地の熱などを使った発電方法があるよ。
いろんなエネルギーが
あるんだねぇ!
大切なキーワード「S+3E」
大切なエネルギーを、
どうやって使っていけば
いいのかな?
そうだね。⽇本ではいま、国のエネルギー政策として「S+3E」を掲げているんだよ。
えす・ぷらす・さんいー!?
まず「S」は、
「安全(Safety)を最優先」に考えること。
そして3つの「E」は、
安定的に(Energy Security)
安く(Economic Efficiency)
環境に配慮(Environment)を表しているよ。
この3つを考えながら電気をみんなに提供することが大事なんだ。
たしかにぜんぶ大事なことだよね。
この「S+3E」を実現するために、
エネルギーを上手に組み合わせて使う「エネルギーミックス」を進めているんだよ。
- 太陽光14~16%程度 水力11%程度 風力5%程度 地熱1%程度 バイオマス5%程度
(出典)日本のエネルギー 2022年度版 「エネルギーの
今を知る10の質問」より作成
さらに2050年に向けて、エネルギーをつくるときに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」にも取り組んでいるんだ。
いろいろな取り組みを
しているんだね!
その通り。そして、わたしたち一人ひとりが新エネルギーのことをもっとよく知り、理解を深めることも大切なことなんだ。
このサイトでもみんなにわかりやすく情報を発信していくよ。